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ノーリツの給湯器の修理費用は高い?費用相場を紹介

生活していく上で欠かせない家電の1つに給湯器があります。
給湯器は、主にお風呂やキッチン、洗面所でお湯を使う際に使用することが多く、中には床暖房に使用されている家屋もあります。
機器としての寿命は、一般的に10年程度ですが、使用状況や環境によって変わってきます。
本記事では、給湯器の中でもノーリツの給湯器に焦点を当て、修理費用や修理を依頼する際のポイント、修理を依頼する際の業者の選び方についてまとめましたので、給湯器の修理を検討している方は、ぜひ参考になさってください。

ノーリツ給湯器の修理費用の相場

ノーリツの給湯器の修理費用は、故障の状況や交換が必要な部品の数量によって異なりますが、7,500円~5万8,000円程度が相場になっています。
修理費用の内訳は、交換部品代、作業員の出張費、技術料となります。
修理内容によって相場が異なるため、以下の5点の故障について修理費用についてまとめました。

 

【故障について修理費用5点】

  1. 電装系
  2. 燃焼系
  3. 水制御系
  4. 安全装置系
  5. 中和器

電装系の場合

電装系とは、配線や制御部品、基板などの箇所を指します。
こういった箇所は、長年の使用による腐食や断線などが原因で故障するといわれています。
修理費用の相場は、7,000円~4万5,000円程度で、特に電装基板の交換修理は高額で、部品代だけで3万円を超えることもあります。
電装系が故障すると、リモコンの電源が入らない、異音がする、煙や異臭が出る、お湯の温度が不安定、追い焚きできないといった症状がでてきます。

燃焼系の場合

燃焼系とは、バーナーやガス量を調整する比例弁、点火や消火、火力調整を行う電磁弁などの箇所を指します。
こういった箇所は、経年劣化による固着や、ゴミの混入によるつまり、弁周辺の凍結などが原因で故障するといわれています。
修理費用の相場は、比例弁で5,000円~1万円程度、電磁弁は1万4,000円~3万円程度です。
燃焼系の故障の場合は、大きな事故が引き起こる可能性が高いので、早めに業者に相談しましょう。
燃焼系が故障すると、酸っぱいにおいがしたり、黒い煙がでたり、不完全燃焼を起こしたりといった症状がでてきます。

水制御系の場合

水制御系とは、水量センサーや水流ターボ、切替弁などの水量を計測したり、出湯を安定させたりする部品のことを指します。
こういった箇所は、パッキンやナット部分の劣化や、冬場の配管の凍結などが原因で故障するといわれています。取り付けたばかりなのに水漏れする場合は、施工不良や初期不良が考えられるので早めに取り付け業者に連絡しましょう。
修理費用の相場は、1万円~5万5,000円程度です。
水制御系が故障すると、お湯が出ない、水漏れしている、異音がする、異臭がする、煙がでているといった症状がでてきます。

安全装置系の場合

安全装置系とは、不完全燃焼防止、空焚き防止、凍結防止、過電流防止や停電時安全装置のことを指します。
こういった装置は、落雷などの影響や給湯器の長時間使用、ガス管や水道管、パッキンなどの部品の劣化が原因で故障するといわれています。
修理費用の相場は、7,500円~5万8,000円程度です。
安全装置系が故障すると、給湯器から黒い煙が出る、給湯器が変形しているといった症状がでてきます。

中和器の場合

中和器とは、給湯器内で発生する酸性のドレン水を中和して安全に排出する部品のことを指します。
こういった装置は、配管の詰まり、水浸り、凍結などが原因で故障するといわれています。
修理費用の相場は、1万2,000~2万5,000円程度です。
中和器が故障すると、リモコンに「930」というエラーコードが表示されて給湯器が作動しなくなります。中和器の交換時期には、リモコンに「920」や「930」のエラーコードが表示されます。

ノーリツ給湯器を交換する場合の費用相場

ノーリツの給湯器を交換する場合、本体価格、リモコン代に加えて工事費用がかかります。
また、給湯器の号数によっても費用相場は大きく異なり、号数が大きいほど1分間に作れるお湯の量が増え、交換費用も高額になります。
特に今の量で不便を感じていないのであれば、同じ号数の給湯器を選びましょう。

 

16号:7万~16万5,000円
20号:9万5,000円~17万5,000円
24号:10万5,000円~18万5,000円

 

ノーリツ給湯器は、メーカー希望小売価格の最大80%オフで提供されることがあり、工事費込みのプランも存在します。
具体的な金額は、設置場所や給湯器の機種によっても異なるため、見積を依頼することをおすすめします。
またこの費用相場は、据え置きタイプの一般的な型のものですが、壁掛けタイプのエコジョーズや、多機能給湯器の場合は、また費用相場が変わってくるため、修理業者に見積を依頼しましょう。

ノーリツ給湯器の耐用年数

ノーリツの給湯器の耐用年数の目安は、製造から10年です。
これは、安全上支障なく使用できる標準期間である、「設計上の標準使用期間」として定められている期間です。
この期間は、あくまで目安であり、給湯器の使用頻度や、使用環境、設置条件などによっても耐用年数は変化します。
10年を経過して使用している場合は、特に不具合がなくても安全のために点検や交換をすることをおすすめします。

ノーリツ給湯器は修理と交換どちらがおすすめ?

給湯器の修理費用と交換費用についてまとめてきましたが、どちらがおすすめなのでしょうか。
かかる費用も判断基準の1つですが、使用状況などによりおすすめの方法が異なります。
以下の3点でまとめましたので、現在の状況と比較してみてください。

 

【使用状況おすすめ方法3点】

  1. メーカー保証の期間内の場合
  2. 購入から10年未満の場合
  3. 購入から10年以上経過している場合

メーカー保証の期間内の場合

ノーリツの給湯器は1~3年のメーカー保証がついています。
保証期間内であれば、通常の使用状況で発生した故障は無料で修理することができます。
またノーリツでは、メーカー保証の延長プランも提供しています。
メーカー保証期間を含む5年、7年、10年の中から選択することができ、保証料を支払うことで無料修理の期間を延長することが可能です。
保証料は契約年数により異なりますが、メーカーが直接修理をしてくれるという点も安心なポイントなのでおすすめです。
ただ、配管の接続不良などメーカー保証対象外の修理もありますので、修理を依頼する前に保証内で修理が出来るかも確認しましょう。

購入から10年未満の場合

メーカーの保証期間が終了し、10年未満のうちに故障した場合は、まず給湯器専門業者へ相談することがおすすめです。
相談先に給湯器専門業者をおすすめする理由は、修理する場合、一般的にノーリツやガス会社に比べて安価に修理できること、修理ではなく給湯器の入れ替えの相談もできることにあります。
給湯器の寿命である10年を踏まえて、修理した方が良いか、新品の給湯器に入れ替えた方が良いか比較できるのがポイントです。

購入から10年以上経過している場合

購入から10年以上が経過した故障の場合は、買い替えを前提として給湯器専門業者に相談しましょう。
専門業者に相談した場合は、コスパのよい給湯器を用意してくれる可能性があります。
10年を経過しての故障は、故障個所を修理してもすぐに別の箇所が故障する可能性が高いため、新しい給湯器に買い替えることをおすすめします。
給湯器を買い替える際は、省エネ率が高い給湯器を設置することで、国や各自治体から補助金をもらえる場合があります。
お住まいの市区町村によって申請期間や条件などが異なるため、詳しくは各補助金制度の公式サイトを確認してください。

ノーリツ給湯器を修理する際の依頼先

ノーリツの給湯器を修理することにした場合、どこに依頼するのがよいのでしょうか。
修理費用を安く済ませるために自身で修理しようとする方がいますが、無資格の人が修理しようとすると、ガス漏れや火災などのリスクがあるので絶対にやめましょう。
また、自力で修理しようとして故障した場合は、メーカー保証の適用外になるケースがあるため、注意が必要です。
依頼する業者によって修理にかかる費用やその後の保証の内容が異なるため、実際に修理を依頼する前に見積をとって比較するのもおすすめです。
一般的な給湯器修理の依頼先それぞれのメリット・デメリットを以下にまとめました。

給湯器専門業者

【メリット】

  • ノウハウに長けている
  • 依頼から修理までの対応が早い
  • 修理する部品の種類が豊富
  • 修理ではなく、給湯器の交換となった場合でも各社の給湯器を手配してくれる
  • 交換する場合は、最新機種の給湯器を取り揃えている

【デメリット】

  • 業者によって多額の修理費用を請求される可能性がある
  • 業者によって修理が適切に行われない可能性がある
  • 業者によって不必要な修理が行われる可能性がある

給湯器メーカー

【メリット】

  • 買い換えとなった場合、各家庭に合ったものを紹介してくれる
  • 保証対応や修理が充実している

【デメリット】

  • 修理を専門にしているわけではないため、対応に時間がかかる可能性がある
  • 給湯器専門業者に比べて修理費用が高くなる可能性がある(外部委託の可能性あり)

ガス会社

【メリット】

  • ガスを専門に扱っているため、安心感がある
  • 給湯器を交換する際の事故のリスクが少ない

【デメリット】

  • 他の依頼に比べて修理費用が高額になる可能性がある(外部委託の可能性あり)
  • 他の依頼先に比べて、給湯器や部品の在庫が少ないため、修理まで時間がかかる可能性がある

給湯器を交換する際は、選べる給湯器の種類が少ない可能性がある

給湯器の修理業者を選ぶ際のポイント

給湯器の修理業者を調べてみると様々な業者が出てきますが、その中から修理業者を選ぶポイントを以下の3点でまとめました。

 

【ポイント3点】

  • ポイント① 資格と実績の有無を確認する
  • ポイント② アフターサービスの有無を確認する
  • ポイント③ 料金が適正かどうかを確認する

ポイント①資格と実績の有無を確認する

ガスに関連する機器を設置する際は資格が必要で、給湯器などのガス機器を設置する業者の場合は、ガス可とう管接続工事監督者の資格がこれにあたります。
この資格は、監督者資格のため、資格保有者の管理下であれば未取得の作業員でも施工作業を実施することが可能ですが、事故を防ぐためにも、有資格者が作業を行うか確認することがポイントです。
必ず作業を依頼する前に確認しましょう。
また、現在使用している給湯器メーカーの修理実績が豊富にある修理業者を選ぶことで、問い合わせした以外の給湯器のトラブルにも対応し、高い品質の修理をしてくれるため、修理実績も必ず確認しましょう。
インターネットで調べると、さまざまな修理業者が出てきます。
それぞれの公式サイトをみて問い合わせをするのもよいですが、修理業者のまとめサイトなど実際に利用した人の口コミを参考にするのもおすすめです。

ポイント②アフターサービスの有無を確認する

壊れてしまった給湯器を迅速に修理することに目が行きがちですが、修理後のアフターサービスがあるかどうかも確認することが大切です。
優良な業者であるほど、修理作業に自身があるため、工事保障やアフターサービスが充実しています。
アフターサービスとは、定期的なメンテナンスや工事後の不具合に無償で対応してくれることをいいます。
修理を依頼する際は、早い日程で手配してくれる業者や、安い修理費用をうたっている業者だけではなく、その後の対応の有無も選ぶ判断材料にすることをおすすめします。

ポイント③料金が適正かどうかを確認する

給湯器の修理は、修理内容によって修理費用が大きく異なります。
経年劣化による部品交換が必要なケースや、使用環境によって部品交換をすることで給湯器本体の使用可能年数を延ばすことが出来るケースもあります。
実際の症状をみて、どこまでの修理をする必要があるかなど詳しく修繕内容を説明してくれる業者を選ぶことをおすすめします。

まとめ

給湯器は日々の生活に欠かせない家電ですが、故障したまま放置すると火災や一酸化中毒、感電などの大きな事故に繋がる可能性があるため、普段と使用感と違っていたらすぐに使用を中止し、点検や修理を依頼しましょう。
給湯器の故障は、修理や交換などいろいろな選択肢がありますが、利用状況などに合わせて自分に最適な業者を選択することが大切です。
本記事が、業者選択の参考になれば幸いです。

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