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ノーリツの給湯器の交換費用は?修理と迷ったらどうする?

日々の生活において欠かせない給湯器が故障した場合、どのように対応すればよいのでしょうか。
大きく分けて故障箇所を修理する方法と、給湯器本体を交換する方法があります。
故障した際の使用状況などによっておすすめの方法が異なるため、本記事では、給湯器の中でもノーリツの給湯器の、対応方法と業者の選び方についてまとめましたので、今後の参考になさってください。

【種類別】ノーリツ給湯器の交換費用

ノーリツの給湯器には様々な種類があります。
現在のお住まいで使用しているのはどのタイプか、また、新しい給湯器はどのタイプのものがよいか比較してみてください。

 

ガス給湯器

(給湯専用)

ガス給湯器

(高温水供給式)

ガスふろ給湯器 ガス温水暖房付ふろ給湯器 ガス温水暖房付き給湯器
16号 34,000円~ 85,000円~ 88,000円~ 150,000円~ 210,000円~
20号 61,000円~ 92,000円~

97,000円~

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24号 66,000円~ 102,000円~ 104,000円~ 174,000円~ 236,000円~

 

【給湯器別機能】

  • ガス給湯器(給湯専用)   :給湯機能のみ
  • ガス給湯器(高温水供給式):給湯機能、高温差湯機能
  • ガスふろ給湯器          :給湯機能、追焚機能
  • ガス温水暖房付きふろ給湯器 :給湯機能、追焚機能、暖房対応
  • ガス温水暖房付き給湯器  :給湯機能、高温差湯機能、床暖房対応

給湯器の号数は、給湯器の品番から確認することが可能です。
頭のアルファベットの次の数字が号数になります。
例えば「GT-2428SAWX」の場合は、GTの後24が号数となり、使用している給湯器は24号ということになります。
給湯器のリモコンではなく、本体に貼られているシールの品番を確認してください。

ノーリツ給湯器の耐用年数

ノーリツの給湯器の耐用年数は、標準的な使用条件のもとで製造から10年が目安ですが、使用頻度や使用環境などによっても異なります。
10年を超えて使用や、経年劣化している場合は、以下のような症状が出てきます。

【経年劣化症状】

  • リモコンにエラーメッセージが出る
  • 使用中に異音がする
  • お湯の温度が熱くなったりぬるくなったりする
  • お湯が出ないことがある
  • 水漏れしている
  • 外装下部が錆びている
  • 排気口の周りが黒くなっている

 

このような症状が出た場合には、使用期間に関わらず点検や修理を依頼するようにしましょう。

ノーリツ給湯器の交換か修理で迷ったら?

└費用だけではなく、使用期間や保障の有無を確認して、判断することが大切
参考URL:https://www.travelbook.co.jp/t-601/topic-95356/#headline-index-3

メーカー保障の期間内

購入から10年未満

購入から10年以上

ノーリツ給湯器の号数

給湯器の号数は、水温25℃上げたお湯を1分間にどれだけ出せるかを示す数値で、号数が大きいほど給湯能力が高くなります。
現在使用している量で不便を感じていないのであれば、同じ号数の給湯器で問題ないですが、給湯器を使用し始めた頃から家族の人数が変わり、使用頻度が変わっている場合は、号数を見直すのもよいのではないでしょうか。
ノーリツの給湯器は、一般家庭用の給湯器として16号、20号、24号の種類があります。

 

16号:単身世帯向け シャワーと給湯の同時使用は不可
20号:2人家族向け 同時にシャワーと給湯が使用可
24号:4人家族向け 同時に複数の給湯が使用可

 

給湯器の号数を下げる際は、給湯器を替えるだけで済みますが、号数を上げる場合は、ガスメーターの能力の確認が必要になります。
主に一般家庭のガスメーターは、4号か6号を使用しているケースが多く、4号は20号給湯器まで、6号は、24号給湯器までを使用することが可能です。

ガスメーターの交換は、契約しているガス会社が無料で対応してくれるため、使用しているガスメーターと使用したい給湯器の号数が合わない場合は、問い合わせてみてください。
お住まいがマンションの場合は、マンション全体のガス供給量の関係で、各家庭の給湯器の号数をあげることが出来ない可能性があります。

そのため、給湯器の号数を上げたい場合は、必ず事前にマンションの規約の確認をするか、マンション管理組合や管理人の方へ確認しましょう。

給湯器の交換を行っている業者

給湯器の交換を行う際は、どのような業者に頼めばよいのか分からない人も多いと思います。
それぞれの業者のメリットデメリットを解説します。

給湯器の交換を請け負ってくれる業者は、以下の6種の業者です。

【6種の業者】

  1. 給湯器専門業者
  2. 給湯器メーカー
  3. ガス会社
  4. 水道修理業者
  5. リフォーム業者
  6. 家電量販店

給湯器専門業者

色々なメーカーの給湯器を取り扱っていて、販売や施工を行っている業者です。
実店舗を持たないネットのみの業者もあります。

 

【メリット】

  • 給湯器の修理や交換に関して知識や施工実績が豊富
  • ネットのみの業者は、メーカー小売価格から50~80%割引の価格で給湯器が購入できる
  • アフターフォローが充実している

 

【デメリット】

  • 業者数が多いため、信頼できる業者を探すのに手間がかかる
  • 悪質な業者もいるため相場より安すぎる見積には注意が必要

給湯器メーカー

国内の4メーカー(ノーリツ、リンナイ、パロマ、パーパス)に交換を依頼することも可能です。
ノーリツとリンナイ合わせて国内シェア8割を占めているため、2強と呼ばれています。

 

【メリット】

  • 給湯器の商品知識が高い
  • 知名度が高いため、安心感がある

 

【デメリット】

  • 他の業者に比べて商品の割引率が低い
  • 平日夜や土日などサポートセンターが休みの時間は、対応が遅くなることが多い
  • 修理の場合は、メーカーが委託した指定業者がくるため、どのような人がくるか分からない

 

ガス会社

ご自身で利用している都市ガス(東京ガスや大阪ガスなど)、やプロパンガス(地域の中小企業)の会社で行っており、ガス機器のリース契約も行っています。

 

【メリット】

  • 普段から利用している業者のため安心感がある
  • 利用料金などを確認する機会があるため、問い合わせ先を調べやすい

 

【デメリット】

  • ほとんど割引をしないため、他の業者に比べて費用が割高になる
  • ガス給湯器の種類が少ないため、希望する機種が選べない可能性がある

水道修理業者

給湯器の不具合の原因によっては、水道修理業者でも対応している可能性があります。
これは、給湯器事態に問題があるわけではなく、給湯器が繋がっている水道管が原因の場合です。
水道管が原因の場合は、給湯器を交換せずに解決できる場合があります。

 

【メリット】

  • 原因が水漏れの場合は、迅速に対応してくれる
  • 原因が水漏れだった場合は、他の業者よりトラブルの原因を発見しやすい
  • 給湯器の交換が必要な場合は、50~80%の割引になることがある

 

【デメリット】

  • 給湯器の修理や交換に対応していない業者もある
  • 業者の数が多いため、信頼できる業者を探すのに手間がかかる

リフォーム業者

お風呂やキッチンなど大掛かりな工事を合わせてしたい場合は、リフォーム業者に依頼するのもおすすめです。

 

【メリット】

  • 給湯器以外の工事も合わせて行う場合は、割引してくれる
  • 地域のリフォーム業者の場合は、着工まで迅速に対応してくれる

 

【デメリット】

  • ガス工事は専門の業者が行うため、どのような業者がくるかわからない
  • 施工実績を確認できない
  • 悪質な業者にあたってしまう可能性がある

家電量販店

給湯器本体の販売から施工まで行うため、修理ではなく交換を検討している方におすすめです。

 

【メリット】

  • 実物を見比べて購入できる
  • 型落ち品など安価な商品も購入することができる
  • 機能に詳しいスタッフと相談しながら決められる

 

【デメリット】

  • 他の業者に比べて施工について専門的な知識が劣る可能性がある
  • 施工は専門の業者が行うため、どのような業者がくるかわからない
  • 施工前に提携しているガス会社の現地調査が必要なため、施工までに時間がかかる

ノーリツ給湯器の交換を依頼する業者の選び方

「給湯器の交換」だけでも様々な業者があり、施工を担当している会社は数多くあります。
多数ある業者のなかでもどのような点に注目して業者を選べばよいのでしょうか。
以下の4点についてまとめました。

【注目の4点】

  1. 実績や口コミを確認する
  2. 対応スピードを確認する
  3. 保証やアフターサービスの有無を確認する
  4. スタッフの対応の良否を確認する

実績や口コミを確認する

依頼する業者を決めたらその業者の口コミを確認して、依頼する会社を決めましょう。
「口コミ・比較・評判」をまとめたサイトはランキング形式で会社を比較できます。
費用やサポート内容、保有資格、補償内容、対応エリアなどの項目をみて自分にあった会社の候補をみつけることがおすすめです。
また、口コミだけを参考にするのではなく、会社サイトや実際に利用した人が投稿したSNSやブログなどの体験談なども参考にしてみてください。

対応スピードを確認する

給湯器の交換対応スピードは、依頼する会社や給湯器の種類、工事内容や、給湯器の在庫状況によって異なりますが、緊急の交換工事でなければ通常1日から1週間程度で対応するところがほとんどです。
給湯器交換の繁忙期は、気温が低くなり始める10月から2月頃なので、その時期を外して相談すると早めに対応してもらえる可能性が高いです。

保障やアフターサービスの有無を確認する

給湯器の交換保証には、メーカー保証と工事保障があります。
メーカー保証は一般的な保証期間は1年で、商品によっては2年保証などの延長保証がついている場合もあります。
工事保証は、施工した業者によってさまざまで、取り付け工事が原因で発生した不具合を無償で保証するのに加えて、工事保証期間中に発生した給湯器の不具合について相談・修理を受ける業者もあります。
依頼する業者が決まったらアフターサービスの内容も確認してください。

スタッフの対応の良否を確認する

多数ある業者の中から依頼する会社を選ぶ際は、スタッフの対応の良さも大切なポイントです。
電話で相談する場合もインターネットから問い合わせる場合も問い合わせに対しての返答のスピードや対応が良いかも業者を決める参考にしてください。

給湯器の交換業者を選ぶ際の注意点

給湯器の交換業者を選ぶ際におすすめできない業者について以下の3点でまとめました。

【おすすめできない業者3点】

  1. 交換費用が過度にやすいものは避ける
  2. 相場以上の交換費用を提示してくる業者は避ける
  3. 無資格の業者は避ける

注意点①交換費用が過度に安い者は避ける

給湯器本体も高額なため、工事費用は出来るだけ安いものを、と思いがちですが、相場より安い工事費用を強調している業者は避けた方が安心です。
工事費用の安さを強調している業者は、コストカットのために実際に現場で工事をする人数を減らし、技術が伴っていない可能性があります。
見積もりを取る際は1社に絞らず、何社かで相見積もりを行い、安い業者には、なぜ安く出来るのかを確認してみるのも良いかと思います。
HPや見積もりで安さを謳っている会社は、実際に作業した後に追加費用として高額な料金を請求してくる悪質なものもあるので注意が必要です。

注意点②相場以上の交換費用を提示してくる業者は避ける

他の業者に比べて明らかに安い業者は避けた方が良いですが、相場より高い金額を提示してくる業者も注意が必要です。
そのため、少なくとも3社以上の業者から相見積もりを取り、実際の工事費用はいくら程度なのかを分かっておく必要があります。
工事費用の定価は他の業者と比較すると高額でも、実際の見積もり書の中で大幅に値下げをして他の業者と金額を合わせる業者などもいるため、割引率に惑わされず、適正金額で見積もりを出してくれる業者が安心です。

注意点③無資格の業者は避ける

給湯器の交換は、都市ガスの場合は、ガス可とう管接続工事監督者もしくはガス機器設置スペシャリストの資格が必要で、プロパンガスの場合は、これらの資格に加えて液化石油ガス設備士の資格が必要です。
この資格は監督者資格のため、実際に作業をする作業員は未取得でも作業をすることが可能ですが、事故を防ぐためにも実際の工事を行う人がこの資格を持っているか、監督する人のみが持っているか確認しましょう。

まとめ

給湯器の交換は高額な費用となるので、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
HPや口コミだけに左右されず、気になる会社は、相見積もりを取って担当者の対応の良さを比較するなど、ご自身で判断して業者を選びましょう。
給湯器が故障してからでは問い合わせや見積もりに時間をかけられない可能性があるため、10年程度使用したら壊れる前に交換を検討し、定期的に点検を行うなどして慌てて行動しなくて済むようにすることも大切です。

本記事が給湯器交換の際に参考になれば幸いです。

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