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給湯器が水漏れする原因と対処法を紹介

給湯器からポタポタと水漏れが起きている場合、経年劣化や配管の不具合が原因かもしれません。放置していると正常に稼働しなくなったり、周辺機器に被害を及ぼしたりするリスクがあるため、早めの対処が必要です。

 

今回は、給湯器が水漏れする原因と対処法について具体的に紹介します。修理と交換どちらを選択すればよいのか悩む人に向けて、状況別にも解説しているのでぜひ参考にしてください。

 

給湯器が水漏れする原因

給湯器から水漏れが起きるのは、具体的にどのようなことが原因なのでしょうか。ここでは考えられる4 つの原因について解説します。

 

経年劣化

給湯器の平均寿命は10年前後です。寿命を迎えた給湯器は経年劣化が進みやすく、内部部品が劣化していきます。とくに部品同士をつなぐ部分に固定されているパッキンは、劣化すると縮んで隙間が生まれ、水漏れを起こしてしまいます。部品交換すれば改善する場合もありますが、10年以上使用している場合は給湯器を丸ごと交換するのがおすすめです。

 

配管の凍結

配管が凍結も、水漏れが起きる原因の一つです。気温が急激に下がると、配管内に溜まっていた水が凍ることがあります。凍結時間が長くなると膨張が起き、配管を破裂させてしまうことも少なくありません。

寒冷地域は凍りにくいタイプの配管を導入していることがほとんどのため、凍結による水漏れが起きることはあまりないでしょう。しかし比較的温かい地域では、通常の配管が使われています。そのため急激に気温が下がると、凍結が起きることもあるのです。急激に気温が下がった後、給湯器から水漏れが起きたときは、配管が凍結していないかチェックするとよいでしょう。

 

施工時の取り付けミス

本来あってはならないことですが、工事の不備によって給湯器から水漏れが起きることもあります。給水ホースや排水管などが適切に固定されないと、何らかの衝撃でズレてしまうことがあるのです。

施工不良の場合は、設置してからしばらく経ってから水漏れする場合もあれば即時水漏れすることもあります。どちらにしても施工不良の場合は、担当した業者にまずは連絡してみましょう。

 

水抜き栓からの水の排出

給湯器には水抜き栓と呼ばれる部位があり、水を抜くことで凍結や汚れの蓄積を防ぐ役割があります。水を排出するための設備のため、慌てる必要はありません。

ただし、あまりにも高頻度で排出されたり水の量が多かったりする場合は、水抜き栓に不具合が起きている可能性があります。経年劣化や取り付け時の不備などで不具合が起きる可能性もゼロとはいいきれません。いつもとは違う症状が見られたら、プロに点検を依頼してみましょう。

 

給湯器から水漏れが起きたときの対処法

ここでは、安全性を確保できる対処法を解説します。適切に対処すれば二次被害を防ぎやすくなるので、実施していきましょう。

 

水道メーターを確認する

まずは、水道メーターを確認してみてください。お風呂やキッチンなどの水を使っていないにもかかわらずメーターが動いている場合は、どこかで水漏れしている可能性があります。

水道メーターの場所は戸建てとマンションで異なるので、それぞれの設置場所を把握しておくとよいでしょう。戸建ての場合は、道路側にあることが多く、マンションの場合は玄関付近にあります。

 

給湯器のリモコンのエラーコードを確認する

次に浴室やキッチンなどに設置されている給湯器のリモコン画面に、エラーコードが表示されていないか確認しましょう。画面に英数字が表示されている場合は、何か不具合が起きている証拠です。とくに「111」「112」などは、点火不良を指しているかもしれません。これは水漏れが起きていることで正常にお湯を作れないことを意味しています。

多くの給湯器に安全装置が備わっているので、危険なことが起これば自動的に稼働停止になります。中止を解除して無理に使い続ければ、一酸化炭素が発生する危険性もあるため注意してください。

なおエラーコードの内容は、各メーカーのカタログやホームページで確認できます。

業者に対応してもらう場合も、エラーコードを伝えれば対処がスムーズに進むので事前に確認しておくとよいでしょう。

 

給湯器の電源を落とす

水漏れが発覚したら、給湯器の電源を落とすことも対処法の一つです。水漏れが起きている状態で使用を続けると一酸化炭素の発生が起きる可能性があるため、リスクを減らすためにも電源を落としておきましょう。

念のために給湯器のコンセントを外し、使えないようにしておくのがポイントです。コンセントを抜いておけば電源が入ることもないため、一酸化炭素中毒になる危険性がなくなり、水漏れしている箇所を探すことができます。

 

水漏れの発生箇所や状態を確認する

水漏れの発生箇所や状態を把握しておくと、業者に連絡する際に役立ちます。事前に情報があると業者も対応しやすくなるため、可能な範囲で調べてみましょう。

水漏れしやすい箇所としては、配管の接続部分や給湯器内部、水抜き栓の3箇所です。いずれも目視で確認できる箇所のため、注意深く観察してみましょう。

なお、水抜き栓から水があふれるのは通常であれば問題ありません。もし大量に排出されていたり高頻度で水が流れていたりする場合は、亀裂や破損などの不具合が起きている可能性があるので疑うようにしましょう。

 

ガス栓を閉める

給湯器の電源をオフにした後は、ガス栓も閉めるようにしましょう。しっかり閉めていけば、ガス漏れが起きる心配がなくなります。水漏れが起きている以上、いつ異常な症状が出るかわかりません。安全を優先して使用は避け、業者が到着するのを待ちましょう。

 

止水栓を閉める

給湯器の水漏れがどこから起きているのかわからない場合は、業者が来るまで止水栓を閉めておくとよいでしょう。止水栓を閉めておけば一時的に水漏れを防げるので、水道代の高騰を食い止められます。

止水栓を閉めるだけでは一時しのぎにしかならないため、電源を切ることとガス栓を閉めることも同時に行ってください。また止水栓を閉める際は、何回回したのか覚えておいたりメモに残しておいたりしましょう。止水栓を開けたときに以前と同じ水圧で使えるようにするためです。

 

喚起する

すぐに喚起を行うことも重要な対処法です。水漏れ中は有害物質が発生する可能性があるため、喚起をしないと中毒を引き起こすかもしれません。とくに密閉された空間に充満すると頭痛や吐き気などを引き起こす危険性が高まります。

一酸化炭素は無色・無臭のため気づきにくく、気づいた頃には中毒になっていることも少なくないのです。万が一に備えて、給湯器からの水漏れを発見したら喚起するようにしましょう。

 

給湯器から水漏れが発生した場合は修理?交換?

給湯器から水漏れが発生した場合、修理を依頼するか交換を依頼するか迷うことでしょう。状況によって適切な対処方法は異なるため、ここでは状況別に解説します。

 

配管の経年劣化・取付ミスの場合

多くの場合はパッキンやナットの劣化が原因のため、これらを交換したり調整したりすると水漏れが直ります。施工不良が原因の場合は給湯器本体に不具合があるわけではないため、修理で十分解決するでしょう。配管の経年や業者の取り付けミスで水漏れが起きている場合は、部分的な修理で改善できることがほとんどです。

 

給湯器を10年以上使用している場合

給湯器を10年以上使用している場合は、交換がおすすめです。不具合が起きていなくても経年劣化は進んでいるため、いつ使えなくなってもおかしくありません。10年を超えた給湯器はメーカー保証を受けられないため、有償での対応になります。

また古い給湯器はエネルギーの効率が悪く、無駄に電気代やガス代を払うことになるでしょう。新しい給湯器にすれば省エネ性も高まり、電気代やガス代を節約しやすくなります。

 

給湯器の使用が10年未満の場合

給湯器の使用が10年未満の場合は、部分的に修理することも選択肢の一つです。部品を交換することで改善する症状であれば、本体ごと交換しなくてすむでしょう。ただし、部品が手に入らなかったり複数箇所不具合が起きていたりする場合は、思いきって交換するのがおすすめです。

 

配管の凍結の場合

配管が凍結して水漏れが起きた場合は、部分的な修理で対応可能です。給湯器内ではなく外側にある配管であれば、ほとんどの場合部分的な修理で問題ありません。

ただし、給湯器内で凍結が起きている場合は、本体丸ごと交換するのがよいでしょう。給湯器内で凍結が起きている場合、複数箇所を修理することになるかもしれません。そうなれば修理費用がかさむため、交換のほうが長期的に見るとお得になる可能性があります。

 

給湯器の水漏れが発生した場合の連絡先

給湯器から水漏れが発生した場合、どこに連絡すればよいのかわからないという人もいるでしょう。まずは修理業者に連絡するのでは?と思うかもしれませんが、賃貸の場合と持ち家の場合で連絡先の優先順位は異なります。

なお、決して自分で給湯器を修理しようとはしないでください。給湯器の修理や交換を行うには資格が必要です。無資格で行えば違法となるため、電源を切ったりガス栓を閉めたりと応急処置までにしておきましょう。

 

賃貸の場合

賃貸住宅に住んでいる場合は、まず賃貸契約を結んだ管理会社や大家さんに連絡しましょう。給湯器から水漏れが起きていて困っている旨を伝えれば、どのように対応すればよいのか指示を受けるはずです。

給湯器は賃貸住宅に備え付けられている設備のため、基本的には持ち主である管理者が責任を負います。専門業者の手配をしてくれる場合もあるため、日時など確認するようにしましょう。

万が一自己判断で業者を手配し、修理してしまった場合はきちんと管理会社や大家さんに報告してください。

 

持ち家の場合

持ち家の場合、給湯器を含む設備や建材は自己所有のため、不具合が起きたら自己責任で解説する必要があります。そのため、応急処置から修理業者の手配まで自分で行わなければなりません。持ち家の場合は依頼先が限定されているわけではないため、自由に選べるのがメリットです。家を建てたハウスメーカーや工務店、給湯器専門業者など、選択肢は豊富にあるので、自分に合う業者を選びましょう。

業者を選ぶときは、実績の豊富さや保有資格などをチェックしておくと安心です。またアフターサービスの内容や保証期間、工事費用なども業者によって異なるため、比較してみるとよいでしょう。

 

給湯器からの水漏れは早めの対処が必要

使い続けていると、給湯器から水漏れが起きることがあります。まずは焦らず、冷静に対処することが重要です。二次被害に発展しないためにも、水漏れに気づいた段階で給湯器の電源を落とすようにしましょう。応急処置を終えたら専門業者に修理の依頼をしてください。

 

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